初回カウンセリングで、母との関係に意識を集中している途中、まだ何も傷付いていない無邪気で天真爛漫だった頃の感覚を感じました。
カウンセリングの翌日、会社で無意識に冗談を言ったり、同僚に小さなイタズラをして笑わせたりする自分が居ました。それは幼い頃、まわりを笑わせてパッと明るくしていた姿そのものでした。緊張と違和感はどこへ行ったのか?と思いました。
また、理不尽な状況に直面して「怒る」という感情をきちんと感じ、それを表現することもできました。何年ぶりに怒ったか分かりません。
その後も、過度な緊張感や疎外感、違和感はほとんど感じなくなっていました。でも、ちゃんと人間らしい感情は感じられるようになりつつあります。
今までずっと自分(だけ)がおかしいような感じで、人の些細な反応に全身で反応していました。でも、みき先生の著書を拝読して、とても大きな意識の転換がありました。
これまで関わる人すべての言動をそのままに受け止め、それに対して反射的に対応するのが当たり前でした。
怒る人が近くに居れば、たった5秒位で怒りを飛ばす術も身に付いていました。
20代の頃までは「冗談が通じない」と言われたことも何度かありました。
でも、みき先生の仰る「暗黙のルール(1階部分)」のお話で、ハッとしました。今まで何か分からない生きづらさを長年感じていたのは、この1階部分が抜け落ちているのに必死で2階部分(勉強、資格、各種スキル講座、自己啓発本など)を増改築して何とかしようとしてきたからでは?と思いました。
両親との不安定な関係、コミュニケーションの偏りで、私はきちんと1階部分を構築してこなかった。「嘘は絶対ダメ」と躾られ、うまく世渡りができずにいてもそれを両親のせいにはしたくないからこそ、いつも自分を責めて何とか「普通の人」になろうとしてきました。
そんなことを感じました。
著書を拝読してから、人の表情や感情、発言に一喜一憂したり心を乱されることは嘘のようにほとんど無くなりました。一瞬心が反応しようとするけれど、感情を引きずりだされ乱されることはなくなりました。
今までは「人は人だから、気にしちゃダメ」と理屈で自分を何とかしようと思いながらも全くできずにいました。
今は、スッとその感覚が分かった(体感できた)感じがしています。
自分がおかしくて、自分以外の人はすべて正しいという感覚が無くなったことは、カウンセリングを受けて一番最初の大きな変化でした。