トラウマケア後の一週間は外出先で変化を感じることがありました。以前は人ごみの中で解離して、暗示にかかったように行動して、後からものすごい怒りが生じてきていたのですが、解離しても立ち直りが早かったり、他人の思考が入ってきにくいような感じがありました。それまでは他人の思考が入ってくるようで、それにいちいち反射的に(頭の中で)反応してしまって疲れていました。
何よりも大きな発見は、不快なことがあっても、その原因を自分に帰属させなくなっていることでした。そのためか、以前は他人が自分の本性を見透かしているような感覚がありましたが、「人は表面的なところをみている」と、自分と自分の動作、周囲の環境とを切り離して捉えることができてきたようです。他人の視線や思考に自分が動かされる必要がない、と自分でも不思議と動揺することが少なくなっていることに気づくことが何度かありました。